2025.12.09
源泉と料理って合うの?
― 自在荘の「地蔵の湯」と那須野ヶ原牛が生む“食の相性”を紐解く ―
温泉旅に出ると、「お風呂に入ったあとの夕食は、なぜあんなに美味しいのだろう?」と感じる方は多いのではないでしょうか。けれど自在荘で提供している体験は、単なる“温泉後の食事”にとどまりません。
それは 源泉そのものの特性が、料理──特に那須野ヶ原牛のしゃぶしゃぶ・すき焼き──の美味しさをそっと引き上げてくれる からです。
自在荘の源泉は、那須御用邸にも引湯されている
大丸源泉 山楽No.1〜15混合泉「地蔵の湯」。
無色透明・無味無臭の 単純泉(中性・低張性・高温泉) が特徴です。
一見すると“個性がない”ように思われがちですが、実はこの“癖のなさ”こそが、美食と相性の良い温泉の条件ともいえます。温泉が体に与える影響と、食材がもつ味わいの関係を踏まえて、「地蔵の湯」が那須野ヶ原牛の美味しさをどう引き立てるのかを詳しくご紹介します。
■ 無味無臭の単純泉は、料理の旨みを邪魔しない“名脇役”
温泉には硫黄泉や鉄泉のように強い香りをもつタイプもあります。しかし飲泉や料理と組み合わせる場合、その個性が強すぎると食材本来の香りを覆ってしまうことがあります。
その点、「地蔵の湯」は無味無臭で非常にピュア。
だからこそ、肉の香りや旨みを曇らせることなく、素材が持つ味わいをそのまま楽しめる のです。
那須野ヶ原牛は、上質な脂の甘さと赤身の旨みのバランスが魅力。繊細な“旨みの余韻”が特徴の牛肉だからこそ、余計な香りを加えない単純泉の存在が活きてきます。
■ 中性の単純泉は飲泉しても体にやさしく、胃を整えてくれる
単純泉は刺激成分が少なく、飲泉しても胃腸にやさしいと言われています。食前に少量飲むことで胃がほぐれ、血流が緩やかに高まり、
脂の多い料理を重く感じにくい身体の状態 を作ってくれます。
しゃぶしゃぶやすき焼きは、どうしても脂と甘辛味で“後半に重さ”が出やすい料理ですが、自在荘では「なぜか最後まで美味しく食べられる」と感じる方が多いのは、この温泉の効果も一役買っているのです。
■ 入浴で味覚が整い、肉の旨みを感じやすい舌へ
温泉に浸かると血行が良くなり、味を感じる舌の感度も上昇します。特にしゃぶしゃぶやすき焼きは、「温かさ」が美味しさの要素として大切。入浴後は体温が上がり、
甘み・旨み・香りの立ち上がりがより鮮明に感じられる舌の状態 になるのです。
つまり、入浴後に那須野ヶ原牛を味わうことは、科学的にも“美味しさを感じる準備が整った状態”といえます。
温泉に浸かり、身体が緩み、血流が整い、食材の繊細な味わいを受け取れるコンディションになる──
これこそ、温泉旅館の醍醐味です。
■ しゃぶしゃぶと「地蔵の湯」の相性の良さ
しゃぶしゃぶは肉質の差が非常にわかりやすい料理です。
那須野ヶ原牛の“脂の甘みがふわりと広がる感覚”は、温泉後の軽い身体だからこそ、より繊細に感じ取れます。
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温泉後で味覚が冴え、甘みや旨みを感じ取りやすい
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単純泉の飲泉で胃が軽く、脂のしつこさを感じにくい
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無味無臭だから、肉の香りを邪魔しない
しゃぶしゃぶの薄切りは、舌に乗る時間が短い分、味覚の鋭さが美味しさに直結します。温泉×しゃぶしゃぶの相性が良いのは、実に理にかなっているのです。
■ すき焼きと「地蔵の湯」の相性の良さ
すき焼きは割り下の甘辛味と肉の旨みの“重層的な味わい”が魅力。
しかしその分、香りの強い温泉だと味のバランスが崩れやすい料理でもあります。
その点で「地蔵の湯」は極めて相性が良く、
塩気・香り・苦みなど“余計なノイズ”がゼロ。
肉と割り下の甘みの奥行きを、素直にそのまま味わえるのが特徴です。
さらに入浴で体が温まると、甘辛味の“コクの深部”が感じやすくなり、那須野ヶ原牛の脂と割り下の調和が一段と心地よく口に広がります。
■ 「入る、整う、味わう」──自在荘ならではの食体験
那須御用邸にも引かれる歴史ある源泉を楽しみ、
その後にいただく那須野ヶ原牛のしゃぶしゃぶ・すき焼き。
これはもう、
単なる夕食ではなく“体験型の食” と言っていいでしょう。
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無味無臭の単純泉だからこそ料理の味を邪魔せず
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中性で飲泉もやさしく胃を整え
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入浴で味覚が冴え、肉の旨みを深く受け取れる
温泉と料理、それぞれが独立しているのではなく、
“体験として連続している” ことこそ自在荘の魅力です。
源泉の恵みで心と身体を整え、
その状態で味わう那須野ヶ原牛は、いつもの夕食とはひと味違う余韻を残してくれます。
ぜひ、この「温泉×美食」の相乗効果を楽しみに、冬の那須へお越しください。
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